伊賀 文香

トホホをタハハにもっていく 


自己否定感に打ち勝つことは難しい。臆病で、失敗を引きずるし、人に迷惑かけることが心配…。そういう自分の嫌いなところと向き合う。そのための助走と踏み込みをこの作品に込めてみた。
これまでの人生であった失敗や、心配性ゆえに起こったエピソードを、大好きな漫画という手法を用いて表現することにした。友だちを連れて車で30分もかけて行った喫茶店が定休日だったとか、鍵や財布の置き場所を忘れたり失くすとか、旅行先のホテルで消毒しまくるなど、ネガティブな記憶をあえてポジティブに、笑える表現にしてみたところ、気持ちが楽になった。そうだ、笑い飛ばしたっていいんだ。
この作品は、私のトホホ(笑えない状態/後ろ向き)を、タハハ(笑える状態/前向き)にもっていくための実践である。