メガネかえてみる? ジェンダー、身体、伝統を疑う
無意識のうちにさまざまな習慣や決まりごとに従って生活している私たち。家庭や学校、職場、友人関係のルールに縛られて、いつの間にかストレスが溜まってしまう経験は誰しもあるでしょう。しかし、当たり前だと思っていることは、見方を変えれば実はそうではないかもしれません。自分自身の中にある色メガネ、すなわちバイアスを取り払って、異なる視点から世の中を見つめ直してみてはどうでしょう。本展では、アートというメガネを通して多様な観点からものごとを捉える試みを行います。
女性は結婚するべき? 女性の身体について語ることはタブー? 人間は動物になれない? 旅には身体の移動が伴う? 家族とは? 宗教とは? アーティストたちはさまざまな問いを提示し、あらゆる可能性を形にします。
本企画はゲストにキュレーターの荒木夏実氏とアーティストの遠藤麻衣氏を迎え、愛知県立芸術大学の学生たちとジェンダーや身体、家族などについて議論しながら構成しました。展覧会には東京藝術大学の学生によるジェンダーや身体性に着目した作品も出品されます。このようなコラボレーションによって多様な問いと視点が交錯し、未来への可能性が見えてくることを期待しています。
■期 間:2021年9月17日(金)→10月17日(日)
■開館日 :金土日・祝
■開館時間:11:00→19:00
■会 場:アートラボあいち
〒460-0002 名古屋市中区丸の内三丁目4-13愛知県庁大津橋分室2階・3階
TEL&FAX:052-961-6633
■観覧料 :無料
■URL:https://aichitriennale.jp/ala/
■キュレーター:荒木 夏実(東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授)
■ディレクター:岩間 賢(愛知県立芸術大学美術学部美術科准教授)
■新型コロナウイルス感染症の状況により、展覧会の会期などを変更・中止する場合がございます。最新情報をホームページでご確認の上、ご来場ください。
遠藤麻衣は、パフォーマンスや写真、映像、漫画などの多様な手法を用いながら、歴史上のできごとや伝説、現代の法律や習慣をフェミニズム的視点を通して捉え直す作品を数多く発表してきました。本展では、遠藤が強い関心を寄せる「蛇と女」をテーマにした作品を紹介します。伝説に登場する蛇と女のイメージは、90年代風の漫画や漫才、遠藤自身が演じる蛇女へと解体され、新たなリアリティを生み出します。蛇と女の危うい境界とともに、身体を通して見えてくる「あるかもしれない」物語について考えます。
■期 間:2021年9月17日(金)→10月17日(日)月曜休廊
■開館時間:12:00→19:00
■会 場:愛知県立芸術大学サテライトギャラリー SA・KURA
〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜1-9-19 成田栄ビル地下1階
TEL&FAX:052-212-9316
■観覧料 :無料
■URL:https://aua-sakura.com
■遠藤麻衣プロフィール
東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了。俳優・美術家として、パフォーマティヴな身体と、その背景にあるイメージの流通・解体・再構成といった過程に着目した芸術実践を行う。主な展覧会に、「ルール?」(21_21 DESIGN SIGHT、2021)「彼女たちは歌う」(東京藝術大学大学美術館 陳列館、2020)「新水晶宮」(Talion Gallery、VOU、2020)「When It Waxes and Wanes」(VBKÖ、2020)「アイ・アム・ノット・フェミニスト!」(ゲーテ・インスティトゥート東京、2017)など。パフォーマーとして小林勇輝「Stilllive」(ゲーテ・インスティトゥート東京、2019)、俳優として指輪ホテル「バタイユのバスローブ」(naebono art studio、BUoY、2019)に出演。2018年に丸山美佳とクィア・フェミニズム系アートZINE「Multiple Spirits(マルスピ)」を創刊。
■キュレーター:荒木 夏実(東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授)
■ディレクター:岩間 賢(愛知県立芸術大学美術学部美術科准教授)
■新型コロナウイルス感染症の状況により、展覧会の会期などを変更・中止する場合がございます。最新情報をホームページでご確認の上、ご来場ください。